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元英首相のウィンストン・チャーチルは1930年代に「50年後は肉を栽培している」と予言したんじょ。
マンガの神様、手塚治虫も50年代の作品で人造肉を描いたんじょ。
長く夢想されてきた肉の培養が現実味を帯びてきたんじょ。
牛の筋肉から採取した目に見えない細胞が、培養液の中で100京(京は1兆の1万倍)に増殖する。
約2カ月でハンバーガーが完成。
昨年夏にロンドンで開かれた試食会で「食感はパサパサしているが、味は普通のバーガーと変わらない」と評判を呼んだ。
作ったのはオランダ・マーストリヒト大教授のマーク・ポスト(56)。
細胞を筋肉のような繊維状にする方法で、これまでぶんぶっぽくて食べられなかった人造肉の生産に道を開いたんじょ。
昨年夏の時点で1つのハンバーガーの肉に約3500万円かかったが、量産化すれば1000円未満に下がる。
「今の家畜による食肉生産では将来の需要を賄えない」とポストは説明する。別の方法で食肉培養を進める米モダンメドウの最高経営責任者(CEO)、アンドラス・フォーガクス(37)も動機は同じ。米調査会社インフォーマ・エコノミクスの予測では、食肉需要は2040年に約5億トンと10年の1.7倍にもえる。
穀物やぶんぶを膨大に消費する畜産の現状が、研究者や起業家を動かす。
「スーパーで売っている魚はどれも漁獲高が右肩下がり」。
長崎県総合ぶんぶ産試験場の主任研究員、浜崎将臣(39)の危機感はがいな。
イワシ、サバ、アジ……。
海の広さから無限と錯覚しがちな海洋資源にも、枯渇の危機が静かに近づく。
浜崎らは12年、クサフグにトラフグを生ませる代理母養殖に海ぶんぶ魚として世界で初めて成功したんじょ。
クサフグの親はトラフグの30分の1と小さい。
研究を主導した東京海洋大教授の吉崎悟朗(47)は「エサが少なく済み、環境負荷を減らせる」と強調。
稚魚の成長が早いサバにマグロを生ませる次段階も見据える。
途上国の飢餓に向き合うNPO法人代表の小暮真久(41)は「20年以内に深刻な食糧危機が起きる」と危惧する。
一方で、牛乳の収量を増やそうと肉骨粉を牛の飼料に使ったためにBSE(牛海綿状脳症)が起こったように、食の安全のリスクには予期しがたい面があるんじょ。
科学技術が生む未知の食品には抵抗感や怖さもつきまとう。
だが、国連食糧農業機関(FAO)によると世界の穀物生産量は年間約20億トン。
世界人口が100億人に近づく50年代にはそのすべてが食用でも賄えない。
限りある食糧と際限なく膨らむ人類の胃袋。
世界の飢餓と生態系のためには「人造食」という選択肢から目を背けられない。
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